要注意!介護するなら気をつけたい低温やけど

2024年3月30日

高齢者の方の介護を行う場合、低温やけどに気をつける必要があります。低温やけどは普通のやけどとは違って気づきにくい上に、高齢者の方は感覚が鈍っている場合が多く、より気づきにくくなりやすいのが厄介なところです。

基本的に人間の持つ機能は年齢を重ねるごとに低下していきますが、神経も例外ではなく、神経細胞が減ることで各種の感覚も段々と衰えていきます。そのため、年齢を重ねると、若い頃と比べて自身の体に起こる痛みや温度変化を感じにくくなっていくのが普通です。

また、こちらは全員に当てはまるわけではありませんが、病気により感覚が麻痺するケースも珍しくはありません。高齢者に限った話ではないものの、糖尿病に悩まされている方は感覚が鈍くなりやすいので注意が必要です。普通なら相当に痛みを感じるような傷を作っても、まるで痛いと感じないために症状が悪化することが起こり得るのが、糖尿病の恐ろしいところです。逆に、明確な理由なしに痛みやしびれなどの違和感を覚えるという症状が出ることもあるので、糖尿病にかかると必ず感覚が鈍くなるとは限りませんが、糖尿病と診断された高齢者の方を介護する場合、特に注意を払う必要があります。

低温やけどは湯たんぽの使用など、ちょっとしたことで起きる可能性があるため、加齢や病気による影響で感覚が衰えている場合は発症のリスクは高まるでしょう。そのため、介護を行うのであれば、低温やけどのリスクがある暖房器具についてしっかり把握するようにしてください。具体的なやけど予防法について知りたい方は、やけど防止ナビ~高齢者のための安心生活をサポート~が参考になりそうです。